ソフトテニス技術・指導

【ソフトテニス体験談】テニス肘を自力で治すために効果的だった対策3つを紹介

テニス肘で悩んでいるけど

病院に行く時間がないし、行ってもその時だけ楽になるだけだから行かない

という方はいませんか?
それでも

  • 少しでも痛みを楽にしたい
  • 自力でなんとか治したい

と思っている方は多いはずです。

僕の嫁さんもソフトテニスを始めた頃にテニス肘を発症してしまいましたが、病院に行く時間がなかなかとれませんでした。
そこでテニス肘の治療について自ら調べ、肘への負担を軽減する対策をとり半年ほどで自然治癒することができました。

今回は嫁さんのテニス肘の実体験から

  • テニス肘の発症となった原因
  • テニス肘に効果的だった3つの対策
  • テニス肘にあまり効果が感じられなかった2つの対策

について紹介します。

結論として、肘に優しいラケットを使うのが一番効果的でした。
病院へ行かずにテニス肘を何とかしたいという方はぜひ参考にしてみてください。

こんな方におすすめ

  • ソフトテニスを始める初心者でどんなラケットにするか悩んでいる方
  • テニス肘で悩んでいる方

 

テニス肘とは?

テニス肘とは、短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん、手首を動かす筋肉)に炎症が起き、肘の外側に痛みが現れる病気です。

正式名称は『上腕骨外側上顆炎』(じょうわんこつがいそくじょうかえん)

①テニス肘の原因

手首を動かす筋肉に負荷がかかることが原因とされています。
たとえば

  • テニスのバックハンド
  • ネジを締め付ける
  • 塗装作業(ハケ塗り)
  • マウスのクリック

これらの動きが日常的に蓄積されていくとテニス肘を発症しやすいです。

テニス以外の動作でもテニス肘を発症することがあります。手首をよく使う作業をする方は注意が必要です。

②どんな人がなりやすい?

30代~50代が好発期とされており、45歳以降で発症される方が特に多いとされています。
また女性がなりやすいとも言われています。
ソフトテニスだと過度な練習や無理なフォームでの打ち方をしていると発症すると言われています。

中学生でも初心者のうちにテニス肘を発症してしまう子も少なくありません。僕の中学の同級生も2名テニス肘の子がいました。テニス肘になると治るまでに1年と時間がかかる場合もあります。しっかり予防することが重要です。

テニス肘の症状

決まった動作で肘の外側から前腕にかけて痛みます。
例えば次のような動作をすると痛みが出ることが多いです。

  • テニスでラケットでフォアハンド・バックハンドでボールを打つ
  •  取っ手つきのものを上からつかんで持ち上げる
  •  雑巾を絞るような動作
  •  ドアノブを捻るような動作

一度テニス肘になると日常生活にも支障をきたすことがあります。治るまでに半年もかかることがあるので予防することが重要です

【体験談】嫁さんのテニス肘発症の経緯と痛みの特徴

最近肘が痛むけどテニス肘なのかな?

と気になっている方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために実際に嫁さんのテニス肘の経験から

  • どのようにして発症したか?
  • どのように痛むのか?

について説明していきます。
もし同じような症状が当てはまればテニス肘の可能性が高まります。

①バックハンドの練習で右肘に痛みが

ソフトテニスを始めて6カ月が経ち、嫁さんもボールを打つことにかなり慣れてきました。
そろそろバックハンドを教えてもいいかなと思い練習を始めました。
すると30球ほど打ったところで嫁さんが

「なんか右肘が痛い」

と訴えてきました。
少し休んだら治るかなと安易に考えていましたが、バックハンドを打つと再び痛みが出てしまいました。
無理をするのも良くないのでその日は練習を切り上げました。

②一定の動作で右肘に痛みが出るようになる

それから1週間が経ちソフトテニスの練習を嫁さんと一緒にしていると、フォアハンドでも右肘に痛みが出てきたと訴えてきました。
その後、どのプレーで痛むか細かく聞くと

バックハンド>フォアハンド>上からのサーブ・スマッシュ>ボレー・アンダーサーブ

の順で痛むということが分かりました。
またテニス以外でも

  • 重たい物を持ち上げると痛い
  • 手首を捻る動作をすると痛い

など日常生活にまで支障が出てきていることが判明しました。
仕事にも当然支障が出てしまいます。これは早めに何とかしないといけないと思いました。

テニス肘に効果的だった3つの対策

嫁さんのテニス肘を治すために効果的だった対策は次の3つです。

テニス肘に効果的だった対策

  • 初心者向けの軽いラケット
  • バックハンドの禁止
  • 日常動作での物の持ち方

病院のサイトやテニス肘治療の解説動画を確認しましたが、共通して言えることは『肘の負担をいかに楽にするか』ということです。それではそれぞれ紹介していきます。

①ラケットを初心者向けの軽いものに(YONEXエアライド)変更

嫁さんがテニス肘を発症した時に使用していたラケットがティアゴという初心者ラケットです。価格は5000円と安かったので購入しました。実際に使ってみるとラケットのヘッド部分に重心があるラケットで、打感としては少し重く初心者には振りにくい印象でした。そこで嫁さんに一度僕が使っているYONEX ボルトレイジ5Vというラケットを試しに使ってもらいました。
すると
「これなら痛みがまだ楽!」
と気に入っている様子でした。

YONEX ボルトレイジ5Vとは?

ボルトレイジ5Vは初心者~中級者向けの前衛ラケットです。重心がグリップ側にあるので操作性が良くラケットの硬さも中間なのでボールも飛ばしやすいです。中学生の2本目に大人気のラケットですが、高校生・大学生・社会人の有名選手でも使用されている万能ラケットです。

このことから軽くて振り抜きやすいラケットの方が肘への負担が軽いと気づき、嫁さんのラケットをボルトレイジ5Vよりさらに軽いYONEXのエアライドに変更しました。
変更してからはプレー中の痛みは軽減されたと喜んでいました。
価格は8000円ですが、病院に通うよりは安いですね。(最初からこれにしとけばと後悔しました)

ボルトレイジ5Vも手首や肘に優しいラケットです。中・上級者で手首や肘を痛めている方にはおすすめします。

②バックハンドの禁止

肘のことを考えるとしばらくソフトテニスをしないのが一番良いです。
しかし僕と嫁さんが主体のソフトテニスチームを運営している以上そうはいきません。
なのでソフトテニスの中で最も肘に負担のかかるバックハンドを禁止しました。
バックハンドはテニス肘の発症の原因にもなりやすく、肘への負担が大きいからです。
また、初心者だとボールを飛ばすために無理なフォームでラケットを振り肘を痛めやすいです。
以前はバックハンドで痛みを感じプレーを中断することもあったのですが、打たないことでそういう場面も減りました。
肘に負担をかけないという点でかなり効果的だったと思います。
もしテニス肘で悩んでいるならストロークを打つ機会の少ない前衛へポジションチェンジするのもありです。

前衛であれば基本的にストロークを打つのはレシーブだけになります。レシーブもフォアハンドで打つようにすればバックハンドを打つ機会はほぼ0になります。

③日常動作での物の持ち方

カバンなどの物を持ち上げる時、上部の取っ手を握って持ち上げると手首を動かす筋肉に負担が掛かります。

これらの動作をあまりしないよう、日常から工夫して手首への負担を減らしましょう。

たとえば

  • 物の側面を掴むようにして持ち上げる
  • カバンは肩掛けに変える

このように日常生活の中でも少しの工夫で手首への負担は軽減できます。

病院へ通わずテニス肘を治したいという方はこれらの方法をぜひ参考にしてみてください。

テニス肘にあまり効果が感じられなかったこと2つ

次はテニス肘にあまり効果が感じられなかった対策について紹介します。

  • テニス肘用サポーターの使用
  • テニス肘の方向けのストレッチ

テニス肘用サポーターの使用

テニス肘用のサポーターを購入し、嫁さんに着用してもらいました。
右肘の痛みを感じるところから指5本分上(手側)に巻き付けるとのことです。
ネットでは肘の痛みが楽になったなどの報告があり期待していましたが、痛みは変わりませんでした。
その内着ける意味も感じなくなり使わなくなってしまいました。
サポーターは2500円くらいしたのですごくもったいない・・・・
これは個人差があるかもしれません。
ですが、サポーターを買うぐらいなら病院に行くことをおすすめします。

病院でお医者さんに実際の治療方法や正しいサポーターの付け方を直接聞いた方が確実です。病院で試しに着けて効果を確認してから買った方がお金の無駄遣いになりません。

テニス肘の方向けのストレッチ

動画などであげられているテニス肘のストレッチをやってみました。
これは効果がなかったというよりは、嫁さんが面倒くさがりで三日坊主でやらなくなってしまったというのが正解です。
即効性はなかったので、おそらく毎日やり続けなければ効果が出てこないものだと思います。
毎日続けられるという方はぜひやることをおすすめします。

まとめ:ソフトテニスのテニス肘にはラケット選びが重要

テニス肘とは

  • 短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん、手首を動かす筋肉)に炎症が起き、肘の外側に痛みが現れる病気
  • 正式名称は『上腕骨外側上顆炎』(じょうわんこつがいそくじょうかえん)

テニス肘の原因

  • 手首を動かす筋肉に負荷がかかることが原因とされている。
  • 負荷が蓄積されていくと発症しやすい。

テニス肘になりやすい人

  • テニス初心者
  • 30代~50代で45歳くらいから特に多い
  • 女性の方が発症しやすい
  • テニス以外の動作でも発症(ゴルフ、野球、家事など)

テニス肘の症状

次のような決まった動作で肘の外側から前腕にかけて痛む。

  •  テニスでラケットでフォアハンド・バックハンドでボールを打つ
  •  取っ手つきのものを上からつかんで持ち上げる
  •  雑巾を絞るような動作
  •  ドアノブを捻るような動作

嫁さんのテニス肘発症の経緯と痛みの特徴

  • バックハンドの練習でテニス肘を発症
  • バックハンド>フォアハンド>上からのサーブ・スマッシュ>ボレー・アンダーサーブの順で痛む
  • 日常生活でも重たい物を持ち上げる・手首を捻る動作をすると痛む

テニス肘に効果的だった3つの対策

  • 初心者向けの軽いラケット
  • バックハンドの禁止
  • 日常動作での物の持ち方

テニス肘にあまり効果が感じられなかったこと2つ

  • テニス肘用サポーターの使用
  • テニス肘の方向けのストレッチ

結論として、嫁さんのラケットを最初からYONEXエアライドにしておけば良かったなと思いました。
「最初は傷つけたりすることが多いからなるべく安いラケットを」
と思い5,000円のティアゴというラケットを購入しました。
ソフトテニスでは聞いたことの無いメーカでしたが、その時は特に気にせず。
その後嫁さんがテニス肘になり、まさか治るまでに半年も時間がかかるとはビックリでした。。
そしてテニス肘を治すために新しいラケット8000円・テニス肘用サポーター2500円、合計約1万円もの費用が・・・
こんなことなら最初のラケット選びでYONEXのエアライドを購入しておけばと後悔しました。

これからソフトテニスを始める中学生やインターハイ・インカレを目指す学生にとっては半年もの時間はあまりにも大きく、決して無駄にしてほしくはありません。
保護者の方もお子さんのことを考えたラケット選びをよろしくお願いします。

以上
ありがとうございました。

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